2025年4月13日に大阪・関西万博がいよいよ開幕しますね。
その万博会場に、松葉善製材所で製材した材でつくったベンチが設置されます。
そのベンチには末口直径50㎝、大阪府産の杉の原木(丸太)を使用。
大阪の山に立っていた木を、大阪で製材し、大阪・関西万博へ届けました。
この下の写真は、完成したベンチを弊社所有の山の中へ運び入れ撮影されたものです。
エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社さまが取り組む
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『想うベンチ ーいのちの循環ー』プロジェクト
大阪・関西万博Co-Design Challengeプログラム選定事業
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というプロジェクトに協力企業として参加させていただいています。
エイチ・ツー・オーのみなさんの想いを形にするため
3名のデザイナーさんがそれぞれデザインを考え
大阪の木を使ってベンチを作るというプロジェクトが動き始めたのは1年以上も前。
そのデザインを考える最初の段階からオンライン会議に参加させていただいたり、
実際に松葉善製材所までお越しいただいて実物の原木を見てもらい
木はどういう性質を持っているのか、どう製材するのがいいのか、乾燥にはどれくらいの時間が必要なのかなど
いろいろな形でお話させていただきました。
プロジェクトが進行するなかで
製材する私たちが普段通りの仕事をしていれば気づけなかったであろう新鮮な視点、
木材という製品を作るうえでのセオリーが時としてオリジナリティのあるデザインの方向性と違ったり、
逆に製品としての木の弱点と思われるような点がデザインとして優れていたり。
このプロジェクトを通じて木の魅力についての新たな発見と
真剣に楽しく製材という仕事に向き合える貴重な経験をさせていただきました。
このベンチが完成するまでに
ベンチを発注する人たちの想い、デザインする人の想い、実際に製材する私たちの想い、ベンチに完成させる家具屋さんの想い
たくさんの人たちの「想い」がぎっしり詰め込まれています。
大阪・関西万博へ行かれる方はぜひ
このベンチに座ってみて山や木、人やまち、いのち、未来に「想い」を馳せてください。
万博会場のスシロー未来型万博店の向かい、静けさの森に想うベンチたちは佇んでいます。